大分市

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用語解説

大気環境

環境基準

環境基本法第16条に基づき、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準として定められるものを環境基準といいます。

二酸化硫黄

化石燃料(石油・石炭)中に含まれる硫黄分が燃焼することによって生成されます。二酸化硫黄は、人の呼吸器や目の粘膜等に強い影響を及ぼすほか、動植物にも被害を与えます。

二酸化窒素

燃料や空気中の窒素分の燃焼に伴い生成される一酸化窒素が大気中で酸化されることにより生成されます。赤褐色の刺激臭の気体で、呼吸器系障害等、人体への影響を及ぼし、光化学オキシダント発生の原因物質のひとつと考えられています。一酸化窒素と二酸化窒素を総称して窒素酸化物といいます。

光化学オキシダント

大気中の炭化水素や窒素酸化物などが紫外線により、光化学反応を起こして生成されるオゾン、パーアセチルナイトレートなどの酸化性物質の総称です。光化学スモッグの原因物質であり、目やのどに刺激を与えます。

PM2.5

大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが2.5μm(1μm=1mm の千分の1)以下の非常に小さな粒子のことを言います。肺の奥深くまで入りやすく、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患への影響のほか、肺がんのリスクの上昇や循環器系への影響が懸念されています。

一酸化炭素

炭素化合物の不完全燃焼によって生成される無色無臭の有害な気体です。血液中のヘモグロビンと結合して、中枢神経に影響を与えます。主な発生源は、自動車等の移動発生源です。

浮遊粒子状物質

粒子が小さく大気中に長時間浮遊するもののうち、粒径が 10μm以下のものをいいます。肺の奥に沈着して呼吸器に影響を与えます。

降下ばいじん

大気中に存在する粒子状物質のうち、粒径が比較的大きく、重力や降雨によって地上に降下してくる粒子をいいます。デポジットゲージという測定器で量を測定します。

大気の汚染に係る環境基準とその評価

環境上の条件 長期的評価
二酸化硫黄1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。年間にわたる1日平均値の2%除外値が0.04ppm以下であること。
一酸化炭素1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下であること。年間にわたる1日平均値の2%除外値が10ppm以下であること。
浮遊粒子状物質1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20 mg/m3以下であること。年間にわたる1日平均値の2%除外値が0.1mg/m³以下であること。
二酸化窒素1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内またはそれ以下であること。年間にわたる1日平均値の年間98%値が0.04ppm~0.06ppmのゾーン内又はそれ以下であること。
光化学オキシダント1時間値が0.06ppm以下であること。
PM2.51年平均値が15μg/m³以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m³以下であること

ppm

100万分の1を示す単位で、大気汚染や水質汚濁の汚染物質の濃度を表示するときに使用する単位です。
(例)1m³の大気中に1cm³の物質が含まれているとき

mg/m³

1m³に含まれる物質等の重量を表す単位で、1mgは1gの1000分の1に相当します。また1mg=1,000μgとなります。

ppmc

大気中の炭化水素類の濃度を表す単位であり、炭化水素のひとつであるメタンに換算したppm値として表します。

ng/m³

1m³の大気中に含まれるダイオキシン等の重量を表す単位であり、1ngは1gの10億分の1に相当します。